2013年10月1日火曜日

02 最初の兆候

さて、会社に不穏な空気が流れ始めたのは2009年12月初旬。

営業:Tさんは普段東京で営業されています。
この営業:Tさん結構アバウトな性格で書類作成丸投げとか、2日くらい連絡取れないとかザラにあったんですよ。
この時までは社長は前の会社から着いてきてくれた可愛い社員として多目に見ていたと思うんです。
しかし営業報告と経費や交通費の計算書と取引先との電話で、取引先に行っていない日が多々あることが発覚しました。

そんな折、営業:Tさんと連絡がつかなくなりました。
電話もメールも一切返信がなくなり、社長も激怒。
関東にいるシステムさんにTさんの家まで行ってもらったんですが、その時は会えず分からず仕舞い。

経費と交通費ちょろまかしてその上会社のノートパソコンなども持ったままです。
完全に2週間連絡がつかなくなったところで、社長が内容証明で会社の備品の返却とちょろまかした経費・交通費の変換と解雇する旨を送ることに。
確かこういう場合って懲戒解雇が認められるんですよね。
しかし頭に血が登った社長はこの内容証明を何度も書きなおして郵便局と会社を往復することになります。
内容証明って記述方式が決まっているのですがどうも間違って作ってはダメ出しされてたらしいんです。
後に私に送られてきた内容証明も社内にいた人から「何度も郵便局と往復してた」との話を聞きましたので、この社長は学習能力がない人だったんですね。

社長が唸っていた内容は「あいつの営業業務のために300万近くも経費をかけたのに、こんな事になって悔しい」だったんですが、それも本当かどうか。
まぁ、12月半ばに社長が東京行って取引先にご挨拶およびお詫びに強行スケジュールで行ったのは頑張ったと思うけど。
おかげで取引先のほとんどは失わずに済んだわけだし。

ところが1月に入って25日の給料日になっても給料の振り込みがなかったんです。
まぁ、昼からでも振り込みに行ってくれたら良いか、と思っていたんですが翌日の通勤時に通帳記帳しても入っていませんでした。

すると昼頃になって営業:Hさんと私の席の前を通りがかりながら「今月の給料は月末に振り込むから」と去って行きました。
2人で顔を見合わせて「は?」となりましたよ。
普通そういうのってちゃんと言うべきでは?しかも給料日当日かそれ以前に言うべきではないの?と2人でこっそり話したくらいです。

相手方の会社は10人以下の企業ですから就業規則がありませんでした。
10人以上の会社だと就業規則を作成することは義務付けされているんですけどね。
しかし入社時には雇用契約書を交わしており、そこには給料支払日の記載があり毎月25日となっています。
今では知っていますが給料日を1日でも遅配することは法律違反なんです。
それを立ち話で済ましてしまおうという社長の愚かさがイヤでした。

そしてそれは常習化していくのです。

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