05 そしてまたもや波乱

営業：Tさんはいなくなってしまったものの、営業：Kさんを迎え何とか年を越しました。 しかし、2010年1月から給料の遅配は始まったのです。

通りすがりに悪びれもせず「今月の給料は月末に振り込むから」ということで重要なことを済ませた社長。
それでも月末には振り込まれたので、特に文句も言わずにいると2月も本来の給料日である25日に振り込まれていない…。
この時は先に営業Hさんが「入っていないんですけど…、困るんですけど…」と言ってくれたので私は行動を起こしませんでしたけど、その時の社長の言い訳が「振り込むの忘れてた」（!?）と軽いノリ。
はぁ？！！！って感じでしたよ。

それでも営業：Kさんは雇ってもらっただけで良しとし満足気。

こんなの常習化すると困るんだけどなぁ、と思っていたんですがその次の月からも給料が月末に振り込まれるようになってしまったんです。
私も営業：Hさんと共に「振り込まれていないんですけど…」と何度か言ったんですけどね。
そのうち聞こえなかったふりとか仕出したんですよ。
全く！

しかし2010年の4月の途中くらいからまたもや、社長と経理：Yさんの機嫌の悪い日が多くなっていったんです。

妙に風当たりが強い日があると思えば、とってもフレンドリーな時もあり、自分でも何か気づかないうちにやっちゃたのかな？と色々思い巡らせてはいたんですけど思い当たらず。

営業：Hさんに相談すると、以前の会社でも時々あんな感じだから気にしなくても良いと思いますよということ。
気を使ってくれてるのかな？

そしてゴールデンウィーク開けに営業：Kさんのお父様が亡くなったとのこと。 お父様は以前から少し身体が弱かったんですが、ちょっと無理をされたようで突然亡くなられてしまったとのこと。 まだ若い営業：Kさんは長男でこれからお母様と妹さんを支えていかなければなりません。 当然、慶弔休暇などをとりそれでも色々な手続きなどもあって少し休む日がありました。

ところが社長と経理：Yさんは「売上も上げずに勝手に休んで！！」と怒りモード。 いや、お父様が亡くなって色々あるやろうしショックやん、何でそんな風に言うの？とツッコミそうになりましたよ。

5月の下旬のある日、私は午前中からクライアントのところへ出かけ、帰ってきたところ、何やら事務所内が物凄い険悪な雰囲気です。
何か睨み合ってます。
そして突然経理：Yさんが「帰る！」と言って出て行ってしまいました。
ひえー、何があってん。
でも残っているのは社長と営業：Kさん。
怖くて聞けないのでそのまま仕事してました。

翌日直行でいつもより1時間遅く事務所に着いたところ、営業：Kさんが「では」と入れ替わりに出て行きました。
事務所には社長、経理：Yさん、営業：Hさんが残ってます。
しかし昨日とうって変わっての経理：Yさんの上機嫌ぶり。
余計に怖い…。
そして社長から「営業：Kさんは今日で辞めることになったから」とひと言。
えー！？そんな突然…。何でそんなことに。
見ると営業：Hさんも結構ショックな様子。
そりゃそうだ。
この2人は歳も1つ違いで前の会社では同期で仲良くしてたらしいもの。

後日社長が暇な時に営業：Kさんの愚痴を山ほどこぼしてました。
営業報告書を毎日上げないで何をしていたかよく分からない。
たまにある売上も手間のかかる割に利益の少ないものばかり。
間際になって色々泣きついてくる。
メールの日本語が変だ。
家が遠いから通勤手当が高すぎて割に合わなかった。などなど。

それって前に仕事を一緒にしている時点で大体分かっていたことではないの？
家が遠いなんて初めから分かっていたことでしょ？
何を言ってるんだか。

営業：Hさんの方がおとなしい性格でゆっくり話をするし営業向きではないと思われていたのだけど、ガツガツしていないところが新規開拓した先で好印象でどんどん成績を伸ばしていた。
そういうのも営業：Kさんは気に入らなかったようで変な愚痴をこぼしていたとか。

確かに一緒に仕事するなら営業：Hさんの方が信用できるとは私も思ってたけどね。

それでもその後、夏までは結構表面的には平和だったんですよ。
相変わらず給料は月末に支払われていましたけど。