2013年10月9日水曜日

29 終わりと本当の勝利

何もかも全てが終わったのは2012年の6月に入ってから。
弁護士:Sさんと相手方社長の間でようやく正式にこれで終わりです、という書面を交わし、私のところへ送られてきたのです。

何度お礼を言ったか、でも言い足りないくらいです。

システムさんと営業:Hさんにも報告しました。
営業:Hさんは新しい会社で忙しくしているそうです。頑張って!

システムさんとは3月の始めに関東へ帰られる前に飲みに行きました。
事の顛末をお互いに報告し合い、これからのことなど色々話をしました。
家が近かったら一緒に仕事できるのにね、とも。
でも何かあったらお手伝いしますよ、と笑顔でお別れしました。

余談ですが実際に労働審判で和解していた場合、相手方から『この件についての口外はしないという約束で』とか何とかいう一文を盛り込まれることが多いんですが、今回は差し押さえ免除を条件に、こちらの一方的な要望を盛り込んだ(退職日の指定、源泉徴収票出せ、と名目は慰謝料くらいのもんですが。)ものになっているので、この制約はまったくありません。
労働審判も内容は公表されないだけで、こういうことがあったと話をすることには制約が無いのです。
まぁ、あまりのおおっぴらなやり方はモラルに反するかなぁと思いますけど。

まぁ、実名伏せている時点で読んだ当事者しか自分たちのことだとは分かりませんから制約があったとしても公開に関して支障ないと思うんですけどね。

なので本当はこの記録をすぐに公開しようかと思ったんですが、先にやることがあるでしょう、と。

はい。
仕事見つけなければいけません。

これが片付いて6月半ばから本格的に動いたお陰で、6月末に今の会社に決まりました。
やっぱり中途半端な気持ちではダメだったんだなぁ。

実は6月の終わり頃に書類を送ったところ次の日(届いてすぐ)に社長みずから電話があり、「ぜひ会いたいからすぐに面接したいです」と。
何でも応募書類に書いた仕事に対する考え方が、社長が求めていた人像にぴったり当てはまったんだとか。
こんなことってあるのね。
自分としては思ったことを当たり前に書いただけなんだけど、それがマッチしたみたいで。

面接は終始色んなことを聞き合う内容で盛り上がりまくり、会社も年齢よりも色んなことやってきた私の実務経験が欲しいということでトントン拍子に決まりました。
社長いわく「こんなに楽しい面接は初めてだ。」とのこと。
いや私も前向きな話ばかりで楽しかったです。
あ、ちゃんと前の会社を辞めた理由とその後も言いましたよ。
そしたら「君のしたことは当然のことや。給料払わないって僕には信じられない!一番やったらアカンことやろ。」ときっぱり言ってくださいました。
あぁ、ここで働こう。単純ですが決めました。

7月の半ばにはもう働いてましたもん(爆。
給料は決して高くはありませんが、極力残業させないという社長の意向で早く帰れますから満足です。

そして試用期間の3ヶ月も無事すぎ、2012年10月から正社員として正式採用、そして1年がたちました。
今のところ平和に働いてます。
もちろん給料の遅配なんてありません。
有給休暇もちゃんとあります。

前向きにいられる今の自分。
地道に毎日仕事している今の自分。
そう、これこそが本当の勝利なんだと思うのです。

あ、でも改めて記録を残そうと思ったきっかけは別にあるんです。

大学時代の友人がスクールの講師料の未払いなどででトラブルに合ってしまって。
私がこんな経験をしたと伝えると、実際に体験をした人の言葉はありがたいし、心強い、と言ってくれました。

そうだ、私も精神的に露頭に迷いかけた時、ネット上の実体験者の記事を読んで参考にしたり励まされたりしたじゃないか、と。

なので、自分の某語録として、そして今、これから戦おうとしている方へのささやかな参考に、私の記録を公開することにしたのです。

あ、2ちゃんねるの「ひとりでできる 労働審判」スレはがっつり読ませていただきました。
色んな事例があってとても参考になりました。
勇気づけられたりもしたり。
ここでこっそりお礼を言います(笑。

私のケースは少し特殊ですが、こういう道筋もあると1つの参考にしていただけたら良いと思います。

長い長いお話になりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
転職ネタなどは豊富にありますので、まとめることができたら書いていこうと思ってます。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

大変参考になりました。文章も読みやすかったです。私も労働審判を行うのですが、相手方に会うことや、どのような流れで審判が行われるか不安がありましたが、とても参考になり、勇気を貰いました。kikiさんのように勇気を持った行動をしたいと思います。ありがとうございます。

KiKi さんのコメント...

コメントありがとうございます。
私も当時は不安でネットの情報をたくさん参考にさせていただきました。
労働審判は、思ったよりも相手方との距離が近いのでかなり緊張しましたが、申立書さえしっかり書いてあればそれに沿って進行されるので、もし申立書がまだならば練に練られることをおすすめします。
頑張ってくださいね。

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