2013年10月9日水曜日

28 勝利の実感

2月25日、相手方から弁護士:Sさんに電話があり、今回の解決案をぜひ受け入れたいが支払いの目処が立たない、返事を3月1日まで待って欲しい、と連絡がありました。

まだ時間稼ぎかい!
この話を聞いてめっちゃ怒ったんですが、弁護士:Sさんは冷静に3月1日に返事がない場合は何があろうとも差し押さえを再開しますよ、と伝え待つことになったんです。
大人だ。

そして3月1日、相手方から弁護士:Sさんに、今回の解決案を全面的に受け入れますと電話がありました。
ここでも弁護士:Sさんは冷静に「ではそのことを正式な書面にしてお送りください。そして3月5日と3月15日に全額が振り込まれた後、正式にこの件を終了させる手続きをしましょう。」と伝えました。

そうなんです。
もう口約束は一切ないのです。
そして振込先は弁護士事務所の口座にしてもらいました。
相手方は私の口座に振り込むつもりだったようですが、弁護士事務所の口座に振り込めと言う方が威圧感があって良いなと思いました。
それに、弁護士さんに費用をお支払いするのにそこから差し引いてもらう方が楽だと思ったのです。

3月2日、相手方から正式な解決案受け入れの書類が届きました。

3月5日、第一回目50万の振り込みがありました。
まずはひと安心。

そして3月15日、第二回目50万の振り込みがありました。
私は勝ったのです!
相手方に支払わせたのです!
この時初めて勝利の実感を味わいました。

これからは、相手方とこの件が終了したという手続きをするんですがひとつ困った事が。
差し押さえを行った際の1社:R社が手形で取引を行っているため実際に支払われるのは5月末になってしまうんです。
仕方がないので正式な手続きはこの支払が完了した後に行うことにしました。
ま、こちらは待つだけでなんの支障もないから良いんですけどね。

しかも弁護士:Sさんの器はとても大きかったんです。
弁護士報酬を計算すると奇しくもR社の残り振り込み総額と同じだったという理由で、私に残りのお金を先にくださると提案してくださいました。
これは現在無職でこれから就職活動をするのに先にお金があった方が良いだろうとの暖かいご配慮。
あとの事務手続きは全部こちらがやるから頑張ってねと言ってくださいました。
私はこの心遣いに感謝の気持ちでいっぱいになり泣きそうでしたよ。

あとは退職の日をいつにするか、退職に関する手続で相手方にさせるものは何か、などを決定しておくことでした。
退職日については、私も就職活動を始めていることもあり、これから職安に行って書類の出し直しやらなんやらをするのがややこしいので、離職票の通り2011年5月20日のままとしました。
また、2011年度の源泉徴収票も出ていないので、提出してもらいたい旨も記載するとしました。
最後に、今回の支払いの未払い給料分以外は「慰謝料」として受け取ることに。
会社が酷いことをしたからというのをここで証明したかったんですよ。

これだけ色々あったんですが実は学校生活も満喫してました。
3月の最後で卒業でしたから、この頃は最終課題の制作で楽しいやらしんどいやら、そして転職先が決まっていないので焦るやら、色んな気持ちが交錯してましたね。
学校休んだの労働審判の2回目と3回目の日だけですよ。
どんだけ学校楽しかってん!て自分に突っ込んだりして。

そしてR社から最後の振り込みがあったのが5月31日、これで終わる
のです。
私の希望したことをずべて盛り込んだ契約書が交わされました。 相手方にこれらを拒否する権利もないのです。

こんなにスムーズにできたのは、センター:Yさん、弁護士:Sさん、弁護士:Nさんたちのお陰です。
いくら感謝しても足りないくらいです。
弁護士費用は私の心の満たされ度を考えれば安いものでした。
本当にお願いして良かったです。
だって、こんなことを素人1人でできるわけがないんですから。

センター:Yさん、弁護士:Sさんに改めて「あなたは地位確認を勝ち取った稀なケースなんですよ。だからこんなことが出来たんです。良かったですね。」と言われました。
そんなに珍しいのか。
でも多分今回のケースは、相手方が究極のバカだったからだと思います。
労働審判の時点で相手方が最初から出席し、色んな交渉が行われたなら私の手元には未払いの給料分+αくらいしか無かったかもしれません。
労働審判の場合そういうことが多々あるのです。
だから時間はかかりましたが、結果的には私は恵まれていたんだと思います。

こういうことは泣き寝入りしてしまったらそこで全てが終わりです。
でも諦めずに色々動いた結果、労働審判相談センターのYさんに出会い、勇気を出して労働審判に挑むことになりました。 その後の思ってもみない結果と弁護士:Sさんとの出会いによってここまで来ることができました。
自分が正しいと思ったことは諦めない、これこそが勝利に繋がったのだと思います。

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