2013年10月6日日曜日

22 労働審判第三回目 終わりの始まり?

11月22日、労働審判第三回目。
これで最後(のはず)です。

今回は提出書類なし、でもセンター:Yさんとは色々打ち合わせをして第三回に臨みました。
午前中だったので午後から学校に行く用意もしていざ出陣。
センター:Yさんがどうしても事務所にいなくてはいけないので1人で行くことになったのは不安でしたけど。

そして今回も時間になっても相手方が来ません。
3回とも欠席するのか?と思った時事務官さんが待合ソファーに来られて「先ほど相手方から連絡があり10分ほど遅れるとのことです。もうしばらくここでお待ちください」と言いました。

ここまで来て遅刻------wwwww
もうホント驚いて声も出ませんでしたよ。
でもしばらくして「うわ、久しぶりに会うんだ、ヤだなぁ…」て思いましたけど。

そして相手方到着。
予想通り鬼の形相、しかも大きな紙袋を持ってます。

事務官さんの支持に従い、双方入室。
そして着席しました。

すると相手方がすっと立ち上がってなにやらまくし立て始めました。
これには全員絶句!
しかも声が大きすぎるし早口すぎるから言ってることがよく分からない---www
裁判官が「着席してください!」と大声で言うまで何やら言ってましたね。

あー、びっくりした。
思わず前を見ると左側の審判員さんと目があってアイコンタクトしちゃいましたよ。

あらためて裁判官から「KiKiさんのお話は2回に渡ってお聞きしていますから、そちらのお話をお聞きします。」
と始めることになりました。

ここから不毛な社長のアピールタイムが始まります。
会社の売上が無いから支払えないとか、私が全然仕事してなかったから支払い必要がないだとか。
紙袋から最近の売上資料まで出して説明しようとしてましたね。

途中で私に向かって裁判官から質問があったりしましたけど、こちらは冷静にしかし怖がりながら(いや社長がホンマに怖かった)答えてました。

ここで裁判官から「個別にお話をお聞きします。まずは会社側のお話をお聞きしますのでKiKiさんは席をはずしていただけますか。」と言われました。
実はこれは通常第一回目から行われるべき個別聞き取り。
やっと始まった感があります。

荷物を持って部屋の外の長椅子で待ってました。
すると部屋の中からすごい怒鳴り合いが聞こえます。

え-----!!!
何が起こってるの?

社長の声ってもともとバカデカイんだけど、それに負けないくらいの裁判官さんの怒鳴り声が聞こえてきました。
実際内容が聞こえるまでにはいかなかったですが、社長に向かって「そんな考え方が通ると思っているのか?」というのはかろうじて聞こえました。
もしかして社長は裁判官さんに怒られているのか?

途中静かになったり、また大きな声になったりと30分以上経ったあとに事務官さんが出てきて「交代です。KiKiさんお入りください」と。
社長が出てきたんですが、そのまま血管切れるんじゃないかってくらいの顔でした。
そして長椅子に向かって持っていた紙袋を力いっぱい投げつけて「くそー!!!」と言ってました。
廊下に「ばーんっ!!!」って響き渡ってましたね。
こわー!!!

びくびくしながら部屋に入りました。
一瞬裁判官さんの顔が怒っていたんですけど、こっちに向いた時には穏やかな顔をされてました。プロだ。
「一応お聞きします。」
…一応?
「相手方はKiKiさんの給料と解雇予告手当を支払うにあたり、来年から月3万円の分割で希望されています。KiKiさんはこの条件を飲まれますか?」

はぁ?
分割、しかも来年から月3万ずつって絶対ちゃんと支払う気ないやん。
と即座に思いましたね。
「いや、ちょっとそれは承諾しかねますね。月3万円って大学生のおこづかいじゃあるまいし、最後まで支払ってくれるという保障が何もないですから。」
「そうでしょうね。ではもう一度相手方にその旨を伝えます。」

裁判官さんもそんな条件私がさらさら飲む気無いことを分かってくれてるんだ。
だから「一応」とか言ってくれたんだ。
何故かちょっと嬉しかった。

そしてもう一度相手方が部屋に入り、私が長椅子で待つことに。
この間にセンター:Yさんに電話して経緯を伝えました。
「それは飲まないほうが良いと思う。多分審判が降りることになるな。大丈夫、終わったらまた連絡して」と。
よし、自分の考えは間違ってない、と確信しました。

この間20分くらい。

部屋の扉が開き、社長が憮然とした表情で出てきました。
「今から審判のための審議をします。おふたりともしばらくここでお待ちください」と。

この間20分くらい。だったかな?
何せちょっと離れたところとはいえ、社長が近くにいるんですよ。
さっきのこともあるし、すんごい怖かったです。

今度は裁判官さん自ら「審判をしますのでKiKiさん、相手方さん、部屋に戻ってください」と言われ部屋に戻りました。

「では審判を言い渡します。
 主文、 ~ ………」

実はあまりにさらりと言われたので聞き逃すところだったんですけど、間違いなく私が申し立てたそのままの文章を読み上げていたんです。

その時はものすごく驚きましたけど、後で事実上の勝訴と気づきました。

審判文は後日郵送で送ってくれるとのこと。

しかし一方的に負けた相手方社長は「いつまでに反訴の手続きすればいいねん?!!!」と事務官さんに凄んでました。

こいつ本訴で争うつもりか?
会社側のくせにケチって弁護士もつけずにここまでやってきて、本気か?
でもやるんなら、多分絶対勝てるから受けてやる!と思いました。

裁判所の1階でセンター:Yさんに電話報告。
「とりあえずは完全勝利やったね。お疲れ様。地位確認も勝ち取ったんやね。すごいすごい。でもこれからを考えないといけないね。あらためて打ち合わせをしよう。」と言われました。

とにかく勝ったんです!
しかし、これは終わりの始まりなのです。

今回相手方がものすごくバカなお陰で完全勝利を得ることができました。

地位確認を認められていますから、解雇は無効で、毎月の賃金を支払わなければならないということになるのです。

さぁ、これからどうやって相手方からお金を出させるかです。

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