2013年10月6日日曜日

25 弁護士の威力

相手方もやっとコトの重大さに気づいたのでしょう。
弁護士:Sさんの話によると相手方の社長は電話口で「とにかく話をしたい」の一点張りで何の話をしたいのかは言わなかったそうです。
下手なことを電話口で言ってコレ以上状況を悪くしたくないと思ったんでしょうね。

次の差し押さえのために予定していた打ち合わせの日に弁護士事務所に来てもらうことにしました。

もちろん私は同席しません。
弁護士さんは債権差押代理人として私を守ってくれているのです。

相手方の出方によって今後の方針を決めることになりました。

そしてこの頃相手方社内でも動きがありました。
とうとうシステムさんと社長が激突したらしいのです。
システムさんはもうコレ以上ここにいても何の進展救いも無い。
なので今月いっぱいを目処に東京に帰る、とのことでした。

ホントお疲れ様でした。
よく今まで社長と経理:Yのお守りをしてたよね、と同情したくらいですもん。
システムさんが帰る前に飲みに行きましょうね、ということになりました。

2月7日に相手方社長が弁護士:Sさんの事務所に来ました。
この時の報告は数日後の打ち合わせ時に受けました。

とても穏やかな弁護士:Sさんが開口一番「嫌な奴らでしたね。」と顔をしかめながらおっしゃいました。
「相手方社長と経理のYという女性の2人で来たんですよ。KiKiさんが言っていた通りの奴らで大体想像はしていましたが、それよりも嫌な奴らでした。」
重ねて言うほど!?
弁護士さんって職業柄結構な嫌な場面とか見ているのにそれでも重ねて言うほど嫌なヤツだったんですね。

弁護士:Sさんの報告によると、始めに相手方が一方的に会社の危機的状況を挙げ連ね、今回の件ではかなり参っているという。
ひとしきり話を聞いた後にどう解決をしたいのかを尋ねたところ、支払う意思を見せたとのこと。

しかし支払う金額について尋ねると、未払いの給料と解雇予告手当(給料1ヶ月分)の合計金額だというので、審判の第一項(地位確認)をどう考えているのかと質問した。
相手方はこれについて認識しておらず、ここで初めて私が今だに労働者であり給料を支払う義務があることを知り愕然としていたとのこと。
つまり終わりにしないといつまでも給料を払い続けないといけないのだ。

ここで相手方から、給料をもう1ヶ月分余計に支払うから何とかならないかとか、雇用関係を解消するにはどうしたらいいかなどと聞いてきたという。
これには弁護士:Sさんも呆れて、一度帰って自分たちの相談した弁護士に再度相談すべきではないか、と指摘した。

最後に、弁護士:Sさんは私が一番言いたかったことを代弁してくれた。
「あなた方は今回の差し押さえで怒っているのかもしれないが、こちらの怒りはそれ以上であり、その上裁判所の決定まで軽んじた結果がこれなのだ。」
これを聞いて2人して項垂れてまた検討すると帰っていったらしい。

2月10日の午前中に相手方から電話があり、この件について支払方法などの具体的な話を私としたいという申し出があったという。
弁護士:Sさんは、まず正式な代理人である私に書面で知らせ、それを私と協議するので、具体案を弁護士:Sさんの事務所にFAXで送りなさいと指示したらしい。

そして相手方の出方を待つ一方、2度目の債権取立内容を詰め、来週にでも私から弁護士:Sさんに連絡することになりました。

余談として、今回の債権差し押さえのケースを弁護士会の勉強会の議題にしたいとのこと。
ぜひとも困っている方々のお役に立てて欲しいと返事しました。

1回目の差し押さえで未払いの給料分の回収ができたことは、とても上手くいっていると思います。
弁護士さんへの依頼も今回のような相手方からの接触の際に本当に心強い。
労働審判の枠を超えたのに最後まで見届けようとしてくださり、また弁護士:Sさんを紹介してくださったセンター:Yさんには感謝をいくらしてもし足りないくらいだと思いました。

しかし、まだあるんですよ、コレが。

0 コメント:

コメントを投稿